端境期ー2

24.3.26(月曜日)最高温度12度、最低温度2度
 
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(端境期について)
 
農園では大きな端境期が年間二回、毎年訪れます。
その中でも、春は大変に厳しい状況に陥ります。特に今年のように寒く長い冬が
いつまでも続く年は堪えます。
春の3~4月は11~1月に植え込んだり、種蒔きをした野菜が主力になります。
寒に耐えて、発芽し、一生懸命に成長した野菜(これを皆様は春野菜と言っていますが、実は冬野菜です)は、寒さに凍死したり、内部が腐ったりしてようやく生き残った野菜が皆様方に届けられます。
 
露地栽培はこの大きなリスクを抱えております。その点では、加温ハウスをはじめ、ハウス栽培とは比べ物にならないくらいの手間をかけて管理してきた野菜達です。
 
又、野菜の大半を占めるアブラナ科の野菜達(大根・蕪・キャベツ・小松菜など)は
寒に当たると莟を内包すると前回お伝えしましたが、これが実にやっかいです。
大根や蕪などは芯の部分が空洞になったり、茶色く変色したり、その他の野菜達も
日照時間が長くなり、昼と夜の寒暖さが開き、暖かさを感じると、あっと言う間に、
莟立ちして、固くなります。
 
折角厳冬期を多くの手間をかけてなんとか過ごしてきた野菜たちが一瞬のうちに
出荷に耐えなくなってしまいます。そして、一番怖い端境期が農園を襲ってきます。野菜が畑からなくなってしまうのです。
それでも、低窒素栽培である草木堆肥を使い、露地栽培にこだわるのは、野菜達の
なんともいえないやさいしいその美味しさです。
 
今週は、そんな中、当農園始まっていらいの葉にんにくや極寒に耐えたビーツを
お届けします。
 
(今週の配送野菜)
 
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大根の甘酢漬け
 
赤い色のものは紫大根
紅蕪などです。
 
漬物の中でも、どうやら
一番人気のようです。
 
何とか大根・蕪などが
少ない中、工面して作りました。
 
 
 
 
 
イメージ 3サンチェ
 
本当に奇跡的に
トンネルの中で
越冬できました。
 
身が引き締まって
歯ざわりは最高。
味は濃く、美味しい。
 
肉などを巻いて
食べるのが一番
美味しい。
 
 
 
イメージ 4ブロッコリー(二番果)
この季節にあることが
貴重な露地栽培の
一番果はあまりの寒さに
大きくはなりません。
3月の早い時期に収穫し、
二番果に期待して
作りました。
春の訪れを感知して
莟が開き始めました。
味が乗って、食感も良い
一品です。
 
大根; 小さいですが我慢してください。中が空洞になっているかもしれません。
 
ほうれん草; 出荷するのがもったいないような小ささです。でも味が詰まっている。
 
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サラダ蕪
 
これは1月蒔きではないかと思います。
肉質は柔らかく、マイルド。
 
甘酢・サラダなどに最適。
マヨネーズとの相性が良い
 
葉や炒めたり、汁物に。
全草を使い切ってください
 
 
 
 
 
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ビーツ
(砂糖大根)
 
なんといってもこの色です。
少しでも入れるとスープは
数回に分けて楽しんでください。
 
葉も色がかなり出ます。
スープや炒め物に。
パスタに入れたり、とか。
 
 
 
小松菜・青梗菜・味美菜; いずれかが入ります。
 
サラダセット; 少し莟立ちしているものもあります。
 
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葉にんにく
 
全草が使えます。
 
これはやはり炒め物です
オリーブ油と絡ませて
パスタでも面白い。
 
春を告げる味です。
柔らかく口の中で
溶けます。
草木堆肥で育った
美味しさが出ている。
 
 
(その他野菜)
 
セロリ・芽キャベツ・春菊などが入ります。
 
PS.
新しいお客様が増加しております。
今まで見慣れた立派な野菜達と違って、見栄えが悪く小さく、どこかいびつな姿。
この季節の特徴です。味香り・食感・旨みはそれでもどれにも負けません。
「本当の露地野菜とはこんなものだ」と早く慣れてください。よろしくお願いします。
子供さんに好かれています。こどもの舌は敏感で美味しい物しか食べません。
そして、ご家族の健康はミネラル・ビタミン・糖質一杯の栄養価に富んだ野菜で、
守ってあげてください。