今週の野菜

30.3.5(月曜日)雨、最高温度19度、最低温度5度

イメージ 1
          トンネルが完全撤去されたレタスの畝(6番の畑)

イメージ 2
3.2.春の嵐が農園を襲う。
竹の支柱ごと、ビニールトンネルを吹き飛ばされ、足の踏み場もない大惨状。

今日まで、まだ完全に修復できていない
圃場では、春の種蒔きが行われている。
気温は乱高下しており、定まらない。
今日も一時は20度近く上がった気温も
今では5度と下がってきた。

農業現場で必ず訪れる端境期。

春野菜は、実は真冬に圃場に植えられ、氷点下以下の中では生きていくことも難しく
露地栽培では臨時にビニールトンネル(織布の併用も)を掛けて守られている。
当然に夜や朝にはトンネル内でも氷点下に温度が落ちる。
5度以下では、野菜はその芯の部分に、花芽を内包している。
2~3月に、日照時間が長くなり、気温が上がり始めると、未だ大人になっていない
野菜でも、春を感じて芯の部分から花芽をもたげ始め、一気に莟立ちする。
特にアブラナ科の野菜には顕著に表れる。(春野菜はこのアブラナ科の野菜がほとんどである)
農家は莟立ち前に野菜を出荷してしまおうと市場には野菜が溢れる。
莟立ちしてしまうともはや商品にはならないからです。

特に今年のように特別に寒の強い年には、顕著に莟立ち現象が現れる。

当農園のように、お客様への直接販売をしている農園では、段階的に野菜が出荷できるように考えて、時間差を設けながら植え込みや種蒔きを行っているが、その工夫や努力も一気に無駄になってしまう。

3月は畑から野菜が一気に消えてしまうという当農園にとっては恐ろしい現象が起こることになる。これが端境期です。

今年も厳しい寒さ故、育たないとやきもきしながら大切・
に育ててきた蕪・白菜・キャベツなどがすでに莟立ちし始めている。お送りする白菜や蕪類がそれです。
花芽の部位は実は栄養価の塊であり、美味しいものです。莟立ちの時季の野菜は子孫を残すため、その花芽に栄養価を集中させようとします。
草木堆肥による土壌で育った野菜達は、筋が少なく、莟立ちであっても柔らかいです。窒素過多での土壌で育った野菜は、莟立ちする頃は、硬くなり筋張ってきます。

(今週の野菜)

イメージ 3

今週は朱色の人参と
金時人参のセットです

所謂人参臭さは少なく
甘く、旨味に溢れております。

この時季の人参が
一年の中では最も美味しくなります。
形は悪いですが・・・



イメージ 4
イメージ 5










ほうれん草と小松菜

いずれもまだまだ小さいです。この暖かさが安定してくると、大きく育っていきます。

イメージ 6
摘み取り春菊

春菊と言うと独特な香や苦さが気になる人も多いと思います。

当農園のものは、実はサラダにも向きます。
茎が特に食味が良く
歯ざわりと」甘さや香りが際立ちます。
湯がく場合はさっと湯通しするだけで良いです。

イメージ 7極寒の中で、無事に生き残ったセロリです。。

半分以上は茎などが凍結解凍を繰り返すうちに落ちてしまいました。
それだけに貴重なセロリです。
写真のように、(三本のうち、下の一本)茎の内部から組織破壊されていきます。


イメージ 8
サラダ蕪(写真)と中蕪

いずれかが入ります。
サラダ蕪はくれぐれも
煮込まないでください。

焼き・炒め・生食でお願いします。

用途が違います。





(その他野菜)

大根・白菜・九条ネギ・サラダセット(隔週の方には増量で)・中蕪セット・生椎茸
竈蒸し大豆・芽キャベツ・紫大根などが入ります。
海産物は、塩蔵わかめとブリカマが入ります。