今週の野菜

26.1.27(月曜日)晴れ、最高温度8度、最低温度ー2度
 
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  育苗ハウス内で電熱器を敷いてさらにトンネルをかけて春野菜を芽吹かせる
 
消費者の方々は春野菜は当然に春に、夏野菜は当然に夏にできるものと思って
おられるでしょうが、春野菜を春に出荷するためには、あるいは、夏野菜を夏に
出荷するためには、夜は氷点下になるこの時季に種を蒔かねばできないという
ことは当然に知ってはおられないでしょう。
農人達は皆様方の知らないところで様々に工夫をしているのです。
 
この時季、畑の表面には毎日霜が降り、霜柱が立ちます。今日などもトンネルを
懸けてはいても、朝9時になっても凍結していて収穫が出来ません。
10時頃になって始めて葉野菜の収穫を開始しました。収穫が完了したのが、11時
頃でした。
そんなわけで、毎日夜から早朝にかけて野菜は凍結し、昼前頃になって解凍する
というサイクルを繰り返しており、特に完熟野菜になると蘇生できずに痛んで落ちる
野菜も出始めます。頑張れ!野菜達よ!と祈りながらの農作業の毎日です。
一年で最も寒い時季を迎えており、後、二週間ほど頑張れば春が来ます。
 
野菜達の内部では生き残ろうとして、デンプン質を糖質に分解してエネルギーに
変える生理を繰り返している。このことによって冬野菜達はより美味しくなる。
農園では出荷できる野菜が次第に少なくなってきており、ぎりぎりの綱渡りですが、
そんな中でも春を迎えるに当たり、晩秋蒔きの冬野菜も育ってきております。
 
(今週の野菜)
 
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当農園恒例の巻かない
白菜。
 
低窒素・寒冷により、
巻く時季を逸した白菜。
 
これからは日照時間が
長くなってくるため、
もう巻くことはありません。
 
それでも葉緑素一杯の
白菜は味があり、糖質に
富み、美味しくなっており
ます。
 
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越冬春菊
 
穂先が本の少しずつ
伸びております。
それを摘み取っての出荷
 
味が濃く、嫌な灰汁も
少なく、サラダでも美味しく
いただけます。
甘みすら感じます。
 
3月中旬頃まで収穫でき
ます。それ以降は花が
咲きます。
 
 
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九条葱
 
寒い冬の時季、
越冬しながらも
分けつして成長します
 
春を迎えればもっと
大きくなっていますが、
小さくとも味が濃く、
香り豊かで美味しい。
 
ここまで来るともうお分
かりですね。今週は
鍋セットがテーマです。
 
大根; 味が最も乗っていて実に美味しい。
 
聖護院大根; 赤ラベル級ですが、季節柄美味しいいです。
 
サラダ蕪; サラダか焼き野菜として、そのまま煮込むと美味しくありません。
       炒め物も良いです。
 
紫大根; 摩り下ろすと美味。焼き野菜や酢の物も・・
 
大根の甘酢漬け
 
じゃがいも
 
小松菜; 完熟しておりますので、やや傷みも早いようです。
 
サラダセット; 水菜・サラダ小松菜・辛し水菜・マスタードルッコラ・赤ほうれん草
 
(その他野菜)
 
かぼす・人参(赤と黄)・お餅・セロリ・さつまいも・椎茸などが入ります。
 
ビーツはまだ早いようでした。
来週は、芽キャベツ・人参・煮込み用蕪などが入ります。