今週の野菜ー味香りの高い自然野菜の食べ方

2024.1.8(月)晴れ、最高温度8度、最低温度0度

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

 

新年早々から能登地方を襲った地震は目を覆おう惨状でした。

今も倒壊した家屋等の下に救助を待つ人が多い状況に心が傷みます。

皆様方におかれましては今年はどうか良い年である事を願っております。

 

PART3.「香味野菜は万能の調味料」

 

香味野菜の代表としてセロリがあります。

当農園でも一番好き嫌いの分かれる野菜の一つで、その味香りから食べず嫌いの方が

多いようです。

お試しセットを体験した消費者から「セロリはちょっと!」と言った申し出がよくあります。

味香りが高く旨味のある野菜は独特のエグミが無いのです。その味香りを活かした

シンプルな調理方法が一番適しております。この項では香味野菜の調理方法について

お話しします。

セロリは生食も美味しいのですが、欧州ではにんにく・トマトと同様にアミノ酸が多く含まれ、万能調味料として使われております。旨味を引き出す野菜です。

セロリ・人参・ニンニク・生姜などの香味野菜と同じくハーブ類など香りが強い野菜は、油によって炒めるとその香り成分が旨味に変わってきます。

香味野菜と一緒に煮込むスープ料理も旨味を引き出すためです。

 

※セロリの調理例

セロリを葉先まで刻んでニンニク・玉葱などと油で炒めた後に、カレー・スープ料理の下味付けにします。その応用編がセロリ炒飯です。農園のパートさんはこのセロリを

冷凍保存して1年間使い続けております。

 

これらの調理例を交えて説明しますとセロリ嫌いのお客様の100%がセロリ大好きに変わります。

人参葉は太い軸を外し、その葉っぱを玉葱・じゃがいもなどと一緒に掻き揚げにます。

私などは人参の本体よりも葉っぱの方が好きなくらいです。当農園では捨てるところが無いのです。

セロリに次いで嫌いな野菜の一つに春菊があります。

とあるご夫婦から「春菊は絶対に入れないでください」と言う連絡が入りました。

そこで農園主はこのようにお伝えしました。

一度生食で食べてみてください。その軸は甘いですよ。生食でも美味しいくらいです

から春菊は加熱の時間が問題なのです。10秒以内ルールというのが有りまして、

鍋・すき焼きなどに入れる場合は投入してからすぐに上げてください。

春菊の本当の美味しさが伝わってきますよ。お浸しも全く同じです。

 

先ほどのお客様達には後日談があります。

セロリや春菊の美味しさに目覚めたお客様達はスーパーから買い求めた野菜を食べて、その余りにも違う野菜の味香りに、そのセロリや春菊は食べられなかったと言うお話

でした。

化学肥料や畜糞などの高窒素肥料栽培では、野菜の中にデンプン質・硝酸態窒素

(毒素)が含まれています。肥料栽培ではエグミや苦みが強く出易いのです。

 

※完熟野菜

草木堆肥による低窒素栽培で育った完熟野菜は窒素過多の土壌で育てられた野菜に比べて、硝酸態窒素が野菜の本体に含まれていません。ゆっくりと育つために肉厚ジューシーに育ちます。

完熟野菜は完熟の過程でデンプン質は分解され糖分とビタミンに変換され、加えてミネラル分が他の野菜と比較しても少なくみても10倍以上含まれています。これら全ての要因で完熟野菜は旨味が強い野菜となります。

 

(今週の野菜)

芽キャベツ; 出始めです。1~2分間熱湯にくぐらせ、ざるに上げてください。

       余り火を加えると食感が台無しです。

       その後、炒め物・パスタ・スープの具材などにどうぞ。

 

白菜;少し成長不足ですが、寒が強いため今はこれが精一杯です。

九条葱・葉野菜・ほうれん草・サラダセット・春菊・菜花・じゃがいも

南瓜・カボス・紫大根・人参・セロリ・聖護院大根・漬け物などが入ります。