今週の野菜

2023.11.13(月)晴れ、最高温14度、最低温度7度

 

「自然栽培米の値上げのお願い」

現在、自然農米はグループ内の数人のお米生産者ががんばってくれております。

数年前は平野さんの7反の圃場しか無かったお米作りも最近になってその透明感の

ある美味しさが評価され、自然農米の需要が急増してきました。

今では平野さんの指導によって17反に増えております。

肥料を使わないものですから慣行栽培の80%しか収量が無く、今までは生産者も

増えませんでした。

お米は毎日食する主食ですからかなりリーズナブルな価格に据え置いてきましたが、

今回の値上げ幅はキロ当たり50円という小幅な値上げです。どうかご了承ください。(新米から)

白米で3,000円/5㎏、玄米で2,750円/5㎏となります。11月27日

発送分からです。

 

この機会に皆様へ理解を深めて頂くために平野さんの農法を少し詳細にお伝えして

置きます。

 

「深水管理農法」

お米の収穫が終わってから次の作付けまでの約7ヶ月間は、所謂不耕起農法となり

ます。

草丈は50センチの高さまでになり、草は圃場に深く根を張ります。

この期間は好気性微生物・菌が活性化し圃場を耕してくれます。

それはむかし野菜の邑の農法(微生物や菌類の活性化)に酷似しております。

稲苗を植え付ける直前に圃場に水を引き込み、草と一緒に耕します。

これが稲の生長に不可欠な窒素供給の元になります。圃場の泥は粘着力があり、

まさに生きた腐葉土となります。

ここからは今度は嫌気性微生物・菌類が増殖してきます。

稲は常に水を張った状態で育ち、草は深い水によって成長できません。

そのため多くの水田で使われている除草剤は要らないことになります。

圃場に引き入れる水は久住山系かえら流れてきます。水は森林の下を通りますので、

ミネラル分や腐葉土の栄養分が一杯です。これによって化学肥料や畜糞なども不要

となります。

これが除草剤も肥料も使わない深水管理と言う農法です。

できたお米は透明感のある美味しさになり、食べても食べてもまだ食べられる

美味しいお米が出来上がると言う訳です。

ただ、土作りには数年を要しますので、それまでは皆様方が美味しさを明らかに

実感できないこともありややバラツキが見られます。

そこは生産者の努力に目を瞑ってくださいね。

 

ちなみに当農園の味噌や麹は全てこの平野さんの自然栽培のお米が主原料です。

 

(今週の野菜)

寒くなってきました。朝から出荷の後、畑に出ずっぱりでしたので、体の芯が冷え

てしまいました。

急な寒は堪えます。お体に気をつけてください。

今週はそういうことで鍋セットをお届けします。

この時季としては奇跡的に白菜が出来ました。青梗菜・大根・葱・紫大根・カボス

を白菜にセットしております。蕪も鍋には合いますよ。葉っぱも使ってください。

 

白菜; この白菜はほとんど夏場に生育したものです。そのため、害虫が多く

    白菜の上部は虫食いの痕が多く見られます。

食べてみましたら、柔らかく、特に茎の部位はこの時季としては美味しいのです。

洗って食べてください。虫食いの痕は何ら問題はありません。むしろ健全です。

 

九条葱; 鍋に欠かせません。香りの九条と言われております。

青梗菜; 鍋にとても合います。

聖護院大根; やや苦みがあるのがアクセントとなります。鍋・煮込みに

紫大根; 摺り下ろして汁にいれ、薬味として使うとその美味しさが際立ちます。

     鍋の汁として。

カボス; 鍋の汁にお使いください。

中蕪; 煮込み・鍋に合います。

ズッキーニ

(その他野菜)

インゲン豆・サラダセット・じゃがいも・パプリカ・ニラ・鰹菜・筍芋・漬け物

小麦粉・干し柿などが入ります。

 

干し柿は硬くなる前に出荷しています。その方が柔らかく美味しいのです。