今週の野菜

2022.7.18(月)曇り時折雨、最高温度32度、最低温度22度

                トマトの最盛期

 

現在、トマトは2番生り~3番生りの収穫時期を迎えております。

5~6番生りまでが最盛期となり、8月初旬頃からは次第に少なくなります。

それまでは増量にて配送致します。

割れたトマトなどをトマトソースにしておりますので9月頃からの出荷となります。

何も加えておりませんので、自分なりに調理してください。

 

「土を育てる」

 当農園の自然循環農法の特性は肥料は使わず、草木堆肥しか畑には投与しません。

肥料は野菜を育てますが土は育ててはくれません。草木堆肥は土を育て、育った土が

野菜を育ててくれます。

 

近代農業では有機・無機を問わず、肥料によって野菜を育てる。

慣行農業と言われている化学肥料・除草剤・農薬の3点セットで農作物を生産する

無機栽培であれ、畜糞・米糠・油粕等々の有機物だけを使う有機栽培であれ、

農産物を窒素肥料で育てるのには違いがなく、等しく肥料栽培なのです。

これに対して、私の推奨する自然栽培(むかしからの有機栽培)では、窒素分の

少ない草木堆肥によって、先ずは土を作る(育てる)ことから始めます。

「むかし野菜」では年に3~4回草木堆肥を施肥し3年掛けて土を育てていきます。

美味しく健全な野菜を育てようと思えば、肥料は我慢して先ずは土作りをしなけれ

ばならないのです。

 

肥料分(窒素)が無いと野菜は育たないのではと疑問を抱く方も多いかと思いますが

その仕組みは以下の通りです。

完熟一歩手前の草木堆肥(微生物や菌類が活性化したままです)を年間3~4回

施肥すると、土中には微生物分解されなかった有機物残渣が微量ながら残ります。

さらに野菜の収穫を終えた畝にまた草木堆肥を振り、直ちに次の野菜を植えます。

一つの畝に年間3~4種類の野菜を植えますので、その畝には新たな草木堆肥と

ともに新たな微生物と菌類が加わります。その結果、土壌には炭素分の多い草木

堆肥の残渣が残っていきます。これを餌として菌類・微生物が棲み着きます。

つまりは、菌類等によって土が耕されていく訳です。これを繰り返し、

畑は生物相豊かな持続(再生)可能な圃場となるのです。

 

草木堆肥を施肥し続けると3年を経過した頃から土が約10センチの深さまで出来

上がっていきます。(一年間でおよそ3センチ団粒化が進みます)

この土の成長は団粒構造(粒々の土の粒子)となって表れてきます。

土の粒子の中には水分・空気・肥料分が蓄えられ、それぞれ、保水力・保気力・

保肥力が備わってきます。これが肥えた土ということになります。

他より購入してきた有機堆肥や肥料は何が混じっているか分かりませんので、

むかしの有機及び自然栽培農家は自らの手にて堆肥や有機肥料を作っていました。

最近では、ほとんどの有機農家が他から購入しているのは残念です。

むかし野菜では、草木堆肥歴3年以上目安として赤ラベルとし、3年~5年未満を

銀ラベルとし、5年以上経過した圃場を金ラベルの土と評価していきます。

どのラベルで育ったかによって、当然に野菜の価格にも反映されます。

10年を経過すると団粒構造は30~40センチの深さまで達しております。

その土の上を歩くとバウンドしてきます。こうなると、何を栽培しても上手く

いきますし、野菜は美味しい。土は最早プラチナラベルです。

 

(今週の野菜)

南瓜; 煮物が美味しいです。

三色茄子; 炒め物・揚げ物など油と相性が良い。麻婆茄子は如何?

フルーツトマト; これは黄色です。

胡瓜;いぼいぼが多いのが四川胡瓜です。

アスパラ;紫は生食用に開発されたものです。チンしてお召し上がりください。

万願寺及び伏見とうがらし

万願寺は直火で焼いた方が美味しい。伏見は揚げ物・煮浸し・素揚げ・佃煮風に

ピーマン; サラダにしても美味しいです。

(その他野菜)

じゃがいも・玉葱・赤玉葱・にんにく・空心菜・茄子・人参・オクラ・ゴーヤ

(月一の方へはビーツ・セロリ)

瑞栄トマト・丘ひじき・丘わかめ・漬け物などが入ります。