30.2.12(月曜日)曇り、時折雪、最高温度5度、最低温度0度
前日が久しぶりの雨。トンネルを一斉に剥ぎ、雨に打たせ、寒に晒す。
翌日は晴、三日ほど雨、寒、太陽に当ててやる。
右は成長途上の小松菜、青葉が目に眩しい。左は春菊、寒により傷みが進み、
一部は溶けてしまっている。今年の冬の厳しさを物語っている。
冬場は露地栽培の場合、トンネルの中で野菜達は徐々に成長する。
それでも寒にやられ、さらに蒸れが襲い、やがて溶けていくものも出てくる。
時には剥ぐって雨をもらい、寒に晒され野菜が締まり、太陽に当たり勢いを増すなど、野菜が生きようとする生命力に農人はかける。
その為の冬場の野菜の管理が長い間に培ってきた農人の経験と勘である。
左は寒に耐えているセロリ、 右は寒にやられ、溶け始めているセロリ
織布とビニールトンネルの二重被覆で寒から守ってはいるが、やはり彼らにとって、
この冬は辛かったのだろう。
送料の急激な値上がりにより、宅配を受けておられる消費者の方の中には、折角
野菜を取り始めたばかりの少なくない方々が、仲間から離脱している。
農園主は思うのだが、確かに家計と家族の健康を守る主婦の方々のご努力には頭が下がりますし、敬意を表します。
しかしながら、このような時に、主婦の方々のバランス力が問われているのではないでしょうか?
一向に上がらない給与、増える一方の税等の負担、実質所得は減る一方。これは明らかに政治の問題ではあるが、辛抱強い日本国民は、政治を変えることより、
耐えることを選んでいるように思える。あるいは、目先のことばかりが気になるのかもしれない。
昨今の食の分野では、農薬と言うより、様々な化学物質に侵されている。
化学肥料・畜分に含まれる化学合成物質・安全のために使用され続けている食品添加物の脅威に晒されている。
健康は自らの判断と選択によって、守っていかねばならない。
その決定は多くのご家庭では主婦に託されている。と言うより、家族の健康を守っているのは主婦であると言ったほうが良いのかもしれない。
その意味で、主婦のバランス力が試されている時代ではないでしょうか。
農園では、生産力に限りのあるむかし野菜及び加工品や海産物などを絶やさずに
急激に増えた仲間たちに何とか野菜を繋いでいこうと考えて努力はしております。
また、むかし野菜の邑グループのスタッフ一同は、皆様の健康を守っているという
自負心も人一倍、持っております。
折角、むかし野菜によって繋がった仲間ですから、どうか賢明なる消費者となって頂きたいと願っております。
今日は、お客様に対して、少し、言い過ぎたかもしれませんが、どうかご容赦ください。
(今週の野菜)
巻きそこなった白菜 寒にやられたツァーサイ
これらはみな、厳しい寒さによりようやく出荷を迎えた冬野菜です。
どれも糖質・ミネラル分に冨み、繊維も少なく美味しいです。口の中で溶けていきます。
ほうれん草 小松菜
これでもみんな大人です。只、寒さに耐えてきた分、小さいです。
味香り豊かな美味しさを楽しんでください。
レタス系
寒に晒され育った分、
小さいですが、肉厚・ジューシーです。
噛むと固い歯ざわりですが、歯切れがよく、
口の中で溶けていきます。
繊維が多く大きく育ったレタスは紙のように口に残ります。
人参
プラチナ級の二番の
圃場で育ちました。
できるならば、生食・
焼き・炒め野菜として
お使いください。
甘さ(本当は旨味)は
砂糖のようです。
宇佐市の佐藤農園の支援です。
これ以外は半割キャベツがあります。
有機JAS野菜です。
海産物
国東産の糸わかめが入ります。
(その他野菜)
じゃがいも・サラダセット・青梗菜・紅八朔などが入ります。
紫蘇の実・唐辛子の葉の味噌漬け;珍味です。
噛むと口の中ではじけます。農園主が小さい時、これがだいの好物でした。
ご飯のおともにしてください。