26.5.26(月曜日)雨後曇り、最高温度26度、最低温度16度
巻くのを迷っている春白菜
休園開けの農園では、春野菜が順調過ぎる位に旺盛に育っている。
表紙の白菜もこれまでは春の陽気に誘われて大きく成長してきたが、ここに来て
巻こうかなとの意思は感じられるものの、余りにも気候が良いものですから、
開くものと、巻く勢いを感じられるものに分かれ始めたようだ。
現在出荷中の大根もさすがに春のもの。表皮の内側に網目を持ち始め、莟立ち
を始める物まで出始めた。この季節の春野菜はまことに難しい。
これも草木堆肥による低窒素栽培だからの所以です。これが畜糞や化学肥料で
あれば、成長に欠かせない窒素分が土壌に多く、とっくに巻いていたり、成長して
出荷が終わっていたり、こんなやきもきすることもないのですが・・・
それでもこの農法を続けているのは、美味しいからです。皆様はどのように感じら
れておられるのでしょうか?
先日、葉野菜(多分そうだとは思いますが)を含めて休園明けにどっさりと野菜が
届いてびっくりされたのでしょう。宮崎のMさんからお便りが届いた。
うれしかったのはMさんのお宅では取り始めて間もないのにもはや欠かせない野菜
になっているとのこと。
野菜のアイテム量は調整できても収穫高は調整できないのが、自然の営みの中で
育てる露地野菜です。特に低成長となると、極めて生育の多寡は操作不能です。
例年なら微妙に出来る時季も異なる豆類などが今年は一斉にほぼ同じ時季に集中
してしまっている。農園主としてはどかっと野菜をお届けすることは申し訳ないとは
思っていても、これも自然の恵みとしてお客様に頑張って食べて頂くしかない。
潰してしまうには忍びないのです。
そこで今回はかなり多目に届く春野菜の食べ方などをご紹介しておきます。
長くむかし野菜を食されておられる方は例年御馴染みの出来事ですが、初めての方には過酷なことだと思います。
通常、ご家庭では野菜を普段余り多く食べていないのですが、慣れてこられると
「何とでもなる」と開き直って多いときはそれなりに調理してしまうのが主婦ですね。
「貴方は偉い」と言って誉めてあげたい。
Mさんもそのうち、大胆に,いっぱいの野菜を調理し、野菜の消費量が増えてくると思いますよ。頑張って主婦をしてください。そして末永くむかし野菜を愛しんで頂けることを祈ります。分らないことがありましたら遠慮なくお電話ください。
(今週の野菜)
越冬牛蒡
冬の間に一旦枯れ落ち
春に再生し、このように
立派な葉に覆われている
子供の体がすっぽり入る
トトロの世界。
皮は剥かず、切ったら水に
晒さないことを守って下さい。
皮と実の間に香りや旨み
が詰まっている。
ごぼうを笹がけにした炊き込みご飯がお勧めですが、鶏肉と一緒にみりん・酒
煮込むのも美味しい。千切りにしてきんぴらや素揚げし、うどんなどに乗っけて
頂くことも美味しい。
大根; 皮の内側に網目が出てきており、少し厚めに削いで調理してください。
人参; サラダとして生食・ごぼうと一緒にきんぴらや煮込み・やや半生気味で
も美味しいので、火の入れ加減にご注意ください。
小松菜・青梗菜; 新しい畝に移りました。(中華風野菜炒めは後説)
サラダセット; 今回はコスレタス・サラダの貴婦人トレビスなども合わせております
半結球レタス
肉厚で歯ざわりがよく、
ほのかな旨みもある。
肉料理を挟み食す。
シンプルに生ハムと合わせてトーストしたパンに
挟む。
意外と炒め物にも合う
さっと火を通し、その
食感を楽しむ。
小玉葱
半割りにしてスープに。
焼き野菜に。
小なりと言えども同じ
月数を要して育っている
ので旨みは同じ。
サラダの場合は、切って
10分間程度おくと
辛味は飛ぶ。
実エンドウと空豆
両方共にコンロの直火で
焼いて表面が焼けたら
即、降ろして皮を剥いて
食す。晩春の味覚が
口の中に広がる。
実えんどうは豆ご飯に、さっと湯がいておき、料理のアクセントに。
空豆は掻き揚げや塩茹でで。その味と香りに幸せを感じる。
ぷりぷりとした膨らみが
完熟の証。
茹で時間は短く。
生でも食べられるほど。
これも焼き野菜が美味しい
炒め物・揚げ物は定番
です。
「中華風炒め物)」
材料)
青梗菜・小松菜・もやし・えんどう豆類・人参・玉葱・白菜・キャベツ類などなど、
半結球レタスもOKです
それと豚肉少々。野菜は炒め難い物ほど小さく切っておくと短時間で同時に炒め
上がります。
ここで裏技として、炒める前準備にさっと湯通ししておくと、短時間で炒められます
中華は油通しをしますが、ご家庭ではそこまでは出来ませんね。
合わせ調味料)
食酢・酒・みりん・甘口醤油=1;1:1;2 小匙一杯の豆味噌、無ければ赤味噌でも良い。豆板醤は子供さんの味覚で適当に加える。
調理法)
サラダORオリーブ油を大匙一杯ほどで、豚肉を炒める際に、にんにくやしょうがの
みじん切りを加え、合わせ調味料の半分を投入し、塩胡椒をふる。
肉の赤身が消えたら、固い茎の部位から野菜を投入し、残りの合わせ調味料を
鍋周りから回し掛け、最後にもやしを加える。火と止める前に胡麻油を鍋周りから
加えたら、火を止め出来上がり。
ポイントは全工程を強火で3分程度で終わらせると、野菜のしゃきしゃき感が残り
美味しくなる。
これだと大量の野菜が一編に食べられ、しかも美味しい。
頑張ってみてください。子供は大好きです。二・三日に一回でも食べれます。
(その他野菜)
キャベツ)
ロールキャベツにしたり、
炒め物にします。
味はキャベツよりは濃く
ケールの仲間かもしれませんね。
欧米では一般的な食材
です。
ブロッコリー・絹サヤえんどう・ほうれん草
来週はサンチュ若しくはコスレタス、紫大根などが入ります。