今週の野菜

2021.1.25(月)晴れ、最高温度12度、最低温度7度

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              竈に「コテ絵」が入る

竈の火の引きが悪く室内に煙が充満し、むせかえりながら大豆を蒸してきた。

棟梁の紹介で老左官屋さんが入ってくれて、やり替え工事をしてもらった。

見違えるように煙が竈の奥に吸い込まれていく。この熟練の技が消えようと

しており、寂しい限りです。

彼の置き土産がこの「コテ絵」でした。

大分では田舎に行くと漆喰壁などにこのコテ絵が残されている。職人さんの

気概であり、心意気です。今月から味噌作りに入る。

 

先日、農園主が本を出版しますと、お客様の一人である歌人の俵さんに連絡すると

以下のようなエールが送られてきました。ありがたいことです。

その一節をご紹介します。

日本の先人達の叡智を学び、現代に復活させた「むかし農法(自然循環農業)」

 を未来へ残していこうと消費者向けの冊子を近々発刊します。

 

(ファンからのエール) 俵万智歌人

 

 ふだん私たちが考える「よい野菜」のイメージは「無農薬」「有機」「化学

肥料不使用」といったところ。けれどそれらが、いかに漠然としたイメージで

あるか、あまりアテにならない目印であるか、佐藤さんは穏やかな口調で、

けれどまことに論理的に語ってくれた。一例をあげると「畜糞で育てるといっ

ても、その家畜が何を食べて出した糞かが問題なんです。遺伝子組み換えや

化学肥料で育った飼料を食べていれば、当然その影響は出ますよね」。

なるほど。まして、その家畜に、病気にならないための薬や、成長を促す

ホルモン剤が投与されていたら、どうだろう。


 私たちの体は、食べるもので作られる。同じように野菜の体も、食べるもの

で作られる。野菜の食べ物とは、土に含まれるものだ。だから野菜作りは土づ

くりなのだ。土が素晴らしければ、おのずと野菜も素晴らしくなる。・・中略

 

(今週の野菜)

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大根; 寒に耐えて時間を掛けて丸々と太り上がり、美味しくなっております。

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ホウレン草; ようやく二ヶ月ぶりに雨が降り、瑞々しさが出てきました。

       本当はまだもったいないのですが、商品も底を尽きやむを得ず

       本日の出荷となりました。少量ですみません。

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芽キャベツ; 小さくともキャベツです。スープの具材・パスタなどにどうぞ。

※先に3分ほど、湯がくかチンして下さい。いきなり調理すると長時間煮込んだり

 炒めたりするとカンラン臭がしたり、ぐたぐたになります。

 歯触りなど食感を楽しむ食材です。

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人参; 金時人参の赤が際立ちますね。いずれも甘くやさしい味がします。

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じゃがいも; ほくほくした美味しさがあります。男爵系です。

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スティック菜花; 冬に収穫する品種です。

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さつまいも; 穴を掘って保管していました。甘く味香りがあり、美味しいです

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橙; 今はもう珍しい柑橘系です。酢の物などにして汁と皮(薄く削ぐ)を

   使います。

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白菜; 巻きが甘いですが、この時季貴重な葉物野菜です。

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紅八朔; 農の庭で採れました。一つだけで、申し訳ありません。

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麦ご飯セット; ご飯の味が変わると評判です。

(その他野菜)

葉物(小松菜等)・漬物・春菊・九条葱・蕪類などが入ります。

※来週からブロッコリーなどが出始めます。