今週の野菜

2020.1.6(月曜日)曇り、最高温度12度、最低温度2度

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        昨年の暮れ、種蒔きをしていた麦が一斉に発芽した

 

生命の息吹を感じる瞬間です。

今年初めての発送です。今年もよろしくお願い致します。

スタッフ一同、9日間のお休みを頂き、皆様にはご迷惑をお掛け致しました。生き物を扱っているため、中々纏まった休みを取ることが出来ず、一年に一回の長期休暇です。

最も農園主は苗の水遣り、育苗ハウスの開け閉めなどがあり、元旦だけのお休みでした

 

(農園お任せ発送について)

17年前、佐藤自然農園を開いて以来、続けている「農園お任せ野菜」と言う配送方式を採っております。

皆様が当農園及びむかし野菜の邑をご選択頂いた経緯を今一度振り返ってみます。


除草剤・添加物・ホルモン剤などの化学物質に塗れた日本の現在の「食」環境に、気づき、不安を感じ始めた消費者は、より健全な「食」を求めて、全国生協などから食料品を購おうと考え始める。
そうした消費者の中には、届けられる農産物、特に(有機)野菜について、違和感を抱く方もおられる。
その違和感は、健全だと信じていた有機野菜が揃いすぎており余りにもきれいであったり、味香りも乏しく筋っぽく美味しくないと感じたり、畜糞の臭いを感じたりなど、様々です。
そのような消費者は、ネットで探したり、口コミで紹介され、生産農園から直接農産物を買い求めてみようとする。

 

農園直取引の場合、生産者側から見ると、下記の課題が出ます。
○生産者はスーパー(有機野菜専門流通店も含む)などとは異なり、消費者の要望するアイテムだけを揃えるというわけにはいかないし、一農園でそれだけ、多種類の野菜を育てることも出来ない。
有機及び自然栽培の場合、露地栽培が基本となり、季節に沿った旬菜しかなく、気候変動も激しく、一年間を通して安定した生産が難しく、農園出来合の野菜しか揃えられない。
○健全な野菜を求めている消費者に対して、農業者も自分が納得できない野菜を、種類を揃えるために他から取り寄せてお送りする事はしたくない。そこが流通業者との違いです。

こうして佐藤自然農園は、「むかし野菜の邑」グループを結成し、農法・出荷基準を揃え、年間百種類以上の野菜・果菜類・穀類などの生産を行い、「お任せ野菜の配送」と言う事になっていきました。

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このお任せ野菜の配送には、消費者側にとっても、幾つかの課題が出てきます。
○自分が好まない野菜も入るし、経験したことの無い野菜では調理の仕方も分からない。生産者お任せの野菜が届いても料理のレパートリーの少ない、あるいは、共働きの家庭にとっては恐怖感すらある。
○今までは、今晩の献立を考えて、その都度、野菜等の食材をスーパーにて買い求める習慣が染みついている。一方的に送られてくる野菜を使って料理を組み立てる考え方に慣れていかねばならない。
これはレストランではさらに深刻で、素材を活かすことに慣れていないシェフを悩ませる事にもなる。
○一種類の大量の野菜が届いても困るし、家族構成・食習慣の異なるご家庭に、全員一律的な量を届けられても困る。

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この農園で育った子供達は、小さいときから雑菌の中で育ちました。そのため、少々の菌ではへこたれません。良性・悪性も含めて腸内に雑多な細菌が棲んでいるのでしょう。学校で嘔吐下痢などの症状が出ても、

うちの子供達は掛からないのです。健全な食生活をしておれば、腸内細菌が守ってくれますね。

 

そこで、農園では、毎週「今週の野菜」ブログをホームページ上に掲載し、野菜・穀類などの調理方法などの紹介、年に1~2回、全員のお客様へ、野菜の量・品目の確認・調整なども定期的にインタビューを行いながら、個々のお客様の要望にできうる限り答えようとしている。
一品目の量は食べきれるだけの少量にし、品目数も13~15品目と多種類にし、毎週幾つかの野菜は変更していく。根物・根菜・葉物・果菜・サラダ系のバランスを図り、彩りも考え、楽しい野菜メニューとした。そのためには、定番野菜と特殊野菜も適度に混ぜながら、数段階での種蒔きを行いながら、野菜が途切れることのないような栽培方式を確立していきました。

その結果、当初は、送られてくる野菜の量と種類の多さに困惑している方もいたが、次第に、送られてくる野菜に合わせて一週間の献立の組み立てが上手に成り、今までの様に無駄な買い物をして、冷蔵庫で野菜をダメにして行くことも少なくなる。さらに、スーパーへは一週間に一度だけ行けば済むようになり、無駄な買い物を控えるようになってくると言った利点も出てきます。
野菜が美味しいということは、素材を活かした調理方法と味付けを行うようになり、何より、食卓が楽しくなり、家族の会話が進むことに繋がっていく。自然野菜を食べ続けることによって、体は自然治癒能力を取り戻し、家族が健康になっていく。
(そのようなメールが届くことが、スタッフには励みになっております)

 

(今週の野菜)

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キャベツ; 初めて農園のキャベツを食べた方から、甘くて歯切れの良い食感に感動して頂きました 。生食に近い食べ方の場合は、乱切りが良いでしょう。

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一本葱; 下仁田葱と九条葱の掛け合わせです。葉先まで美味しい。随分と太く育ちました。豚と挟んで、串焼きにすると美味しいです。

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紫大根; 摺り下ろして薬味にする。櫛形にカットし焼く、炒める。やや薄くスライスして、しゃぶしゃぶ鍋でも良いと思います。

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青梗菜; すき焼き・鍋に合います。勿論スープにも。隔週の方は小松菜も入ります。

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中蕪; 焼く・炒める・スープなど。葉っぱは塩漬けにして2~3晩置き、軽く水洗いして一夜漬けの漬物に。大きく育ちました。甘み・旨みがあり、美味しいです。

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芽キャベツ; スープに最適ですが、一度、湯がいてスープが完成に近づいた際に、

       入れてください。最初から煮込むとカンラン臭さが出ます。何より

       食感を大切にする野菜です。

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菜の花; 所謂菜の花ではありません。軽く湯がき、お浸し・付け合わせ・サラダに。

 

(その他野菜)

サンチュ・大根・じゃがいも・人参・椎茸(露天原木)・味噌・漬物・サラダセット・

などが入ります。