今週の野菜

2019.12.16(月曜日)曇り後雨、最高温度17度、最低温度7度

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除草剤・農薬・化学肥料を使わず、草木堆肥と焼き灰を振って栽培した大豆の収穫作業

雑草に覆われているため、収穫量は慣行栽培の1/3しか無い。

 

(美味しい野菜とは)
農産物の美味しさは個人差があり、多分に感覚的なものであり、評価及び定義が出来ないのでしょうか?官公庁では、「美味しい」の定義は多分に個人差があり、定めようが無いとしているのだが・・
農園主は少ない知恵を働かせて考えた。先ずは、美味しさと言う感覚的なものを、幾つかに分解して定義付けしてみた。

 

近頃は、やたら甘さだけを求めて美味しいと言っている人が多いようだ。果たしてそうだろうか。
甘いに越したことは無いが、個々の農産物にはそれぞれの個性がある。苦みの無い春菊などおそらく味も無く、食べられたものでは無い筈。
数年以上草木堆肥で土作りをした圃場で育った春菊は、苦みはあるが、特に軸には甘ささえ感じるし、春菊の独特の灰汁やえぐさは感じなくなる。私も春菊は苦手だったが、今では好物の一つになっている。
甘いだけのトマトは美味しいと言えるのだろうか?畑でもいで、口に入れたときの鼻にツンと来る味香りと酸っぱさがやってくる。そして最後に甘さというか旨みが口いっぱいに拡がる。
生食では無く、調理に使ってみれば、甘いだけのトマトの如何に美味しくないことか。

穀類についても、大豆の味がする、麦の香りがするなどと考えたことがおありでしょうか?今回お送りする蒸し大豆にて、しかとお確かめ下さい。

 

私は、野菜の美味しさをこのように定義した。
・程良い甘さ
・野菜の個性が光る味香り
・噛んでいるうちに口の中で溶けていく歯切れの良さ(筋を感じない)
・最後に旨み

今週届けする野菜にて、上の分類に当てはめてご確認してみて下さい。

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年内にキャベツ・ブロッコリー・白菜(二回目)をお届けしようと二番の畑のキャベツ等は頑張らせてはみたのですが、どこか今年の気候は変です。やたらと成長が悪いのです。年明けにはきっと立派な野菜として、皆様のお目に掛かるように頑張らせます。

 

(今週の野菜)

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大根; 冬期になると、線虫も陰を潜め、きれいな白い大根が出来ました。

    大根の青い部位は地上に出ており、繊維質が多く歯切れが良くサラダ向きです

    中程は甘く柔らかく美味しいです。下部は辛み成分が多く、摺り下ろしに向く

 

ちなみに、青い部位の下は地中に入っております。これだけでは分かり難いですよね。

つまりは、長い白い部位が全て地中にあると言うことは、それだけ、土作り(ふかふか状態)が進んでいると言うことです。化学肥料・畜糞で育った大根は、地表ににょっきりと大部分が出ております。

 

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サラダ蕪; 焼き野菜・サラダ感覚の食べ方に向きます。スープにどうしてもお使いに

      なりたい方は、一度チンして最後に投入して下さい。あまり煮込むと

      可笑しい味になります。

 

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紅芯大根; 何にでも使えます。例えば、櫛形にカットして、葉野菜などと野菜しゃぶしゃぶにでも、昆布を敷いて、豚肉・豆腐などと一緒に・・

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さつまいも; 充分に追熟(デンプンが糖類・ビタミンに分解)しており、美味しい。

 

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青梗菜・小松菜; 隔週の方には、両方入ります。

 

青梗菜は炒め物という感覚を捨てて下さい。すき焼き・鍋・しゃぶしゃぶなどにも相性が良いのです。

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レタス系; ようやく年内に間に合いました。サラダセットと一緒に楽しんで下さい。

半結球レタス・サンチュなどです。

 

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サラダセット; 寒に当たり、歯切れ・食味が良くなりました。

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筍芋; 今年最後となりました。随分長い間、お世話になりました。また、来年の秋にお会いしましょう。

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人参; 洋人参と金時人参。大根と金時人参のなますでも如何でしょうか。

金時人参は来年もあります。

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蒸し大豆; 竈で蒸し上げました。やや硬めに仕上げております。噛むほどに味香りが

      口いっぱいに拡がる筈です。

煮豆(昆布やちりめんと)、お砂糖を少し振ってそのまま、スープの浮き実など、

去年お送りした際は、最初頗る不評でした。ところが、子供さんがぱくぱくと、食べてしまい、ようやく親がその美味しさに気がつくようなことでした。

今年は何とか量が確保出来たので、お届け致します。

 

(その他野菜)

じゃがいも・セロリ・九条葱・麦ご飯セット・お餅・黄な粉・干物・落ち伏見とうがらし・パプリカ・月一の方には金時生姜などが入ります。