30.6.11(月曜日)終日雨、最高温度22度、最低温度17度
フルーツトマトが鈴なり
季節は進み、今年もトマトの季節になりました。
今年はどうやら豊作になりそうな予感がします。
このトマトの時季になると、何故かこころが暗くなります。
この処、連日、トマトの剪定に追われており、放って置くと、すぐにブッシュに変っていきます。
下葉を落とし、芽掻きをし、支柱を立て、誘引を行います。
それを怠ると、トマトが倒れ、せっかく実り掛かったトマトが腐り落ち、太陽が当たらず、風が通らず害虫が異常発生し、取り返しが付かないほどに大変になります。
農園のトマトを心待ちにしておられる子供さん達(大人の方も)が喜んでぱくついて頂く姿を思い、神経を使うトマトの剪定誘引作業に連日朝から夜まで、心が折れるのを我慢しながら行っております。
他の男性スタッフは同じく夏野菜であるピーマン系5種類、茄子系5種類、併せて80メートルの畝が30列に掛かりきりになり、とてもトマトの剪定作業に至りません。
そのため、トマトは農園主の一人作業になることが多いのです。
今週、わずかですが、ピーマンが少し採れました。
ピーマン系の夏野菜もうちのピーマンなら子供達も喜んで食べますと言われる奥様達からの言葉を胸に、同じく男性スタッフ達も頑張っていると思います。
今日、終日雨にもかかわらず、大分市から紹介されて、あるご夫婦が研修のために訪ねてきました。
農園をご案内し、むかし野菜の土作りのこと、草木堆肥のこと、農作業の技術的なこと、結いの相互支援のこと、グループ営農の大切さ、お客様とのコミュニケーションのこと、マーケティングのこと、そして、農業で生きることなどを語りました。
漠然とした農業をしたいとの思いはあっても、農業を取り巻く社会的な環境の厳しさ
や理不尽な社会の仕組みの中で、農業で生きる自由さと楽しさのことなどの話は、
彼らご夫婦にとって、目新しいことではなかったかと思います。
子供さん達の帰ってくる場所をお二人で切り開いていってください、そのためのご支援はむかし野菜の一同ができうる限りは致しますよと言って、送り出した。
後は、このご夫婦の生き方の問題となり、諦めるのか、前に進むのかはお二人の決断に掛かっている。
(今週の野菜)
ズッキーニの様々な形
茄子科の野菜であり、出汁を吸い込みやすい。
炒める・焼く・揚げる・スープの具材にと用途は様々に使えます。
春大根(つくし春) 赤蕪
この品種はひび割れ易く、不格好です
その分、味は最高です。