今週の野菜

2020.2.10(月曜日)曇り、最高温度12度、最低温度2度

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           育苗ハウス内で芽を吹いた春野菜達

 

キャベツ・ブロッコリー・レタス類・トレビスなどの春野菜。発芽したばかりですから、まだ双葉のまま。生命の誕生はいつでも荘厳な気持ちになる。圃場には、およそ4段階で育ちつつある。その一つが別の育苗ハウス内で未だポット苗の状態です。

この苗は、5月初旬頃に皆様へ届く春野菜です。

 

(農園日誌の一フレーズです)

官公庁では、自然栽培農家はおろか、有機栽培農家も異端なのです。有機栽培と言うだけで、既存農家からも蔑視の目を向けられてきました。それは今も変わらない。
日本の農政は農協を中心とした米国を真似た近代農業(化学肥料・農薬・除草剤を使う慣行農業)を推進しており、有機栽培への助成支援はゼロです。むしろ、消費者保護の名目で有機JAS法を制定し、厳しく規制を加えられております。そのためか、有機栽培農家は増えるどころか、減少しております。
有機農産物のシェアーは0.5%でしか無い。国が一方的に定めた有機JAS規程に沿って生産される「有機JAS農産物」は0.2%に留まっており、年々その有機農家も減少している。(最も余りにも基準があいまいなので、当農園では有機JAS認定は取得しない)
これらのことはおそらくは消費者の方々も知らないでしょう。欧州では有機農産物のシェアーは増え続け、15%に達している。

日本の消費者の多くは、食の安全性や栄養価などに関心が薄過ぎるようです。自分の健康は自分で守るしかないのにですね。

 

(今週の野菜)

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白菜; 残念ながら全て巻いているわけではありません、半巻き状態です。それでもこれ以上待っても、日照時間が長くなり暖かくなってくると、むしろ、開いてしまいます。春白菜は難しいです。

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青梗菜; 寒に当たって育っており、肉厚で柔らかいです。すき焼き・鍋・炒め物にどうぞ!

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越冬ほうれん草; 甘さが乗っており、お浸し(胡麻和え)・バターでソテー。サラダにもできます。

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摘み取り春菊; 味香り高く柔らかい。是非一度サラダで食べてみてください。お浸し・鍋・すき焼き・しゃぶしゃぶにも美味しい。

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ビーツ; ボルシチが定番ですね。小さくカットして投入してください。牛バラ肉・じゃがいも・芽キャベツ(後入れ)・青梗菜(後入れ)などで酢漬けでも美味しい。茎はソテーしてみて下さい。美味しいです。

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芽キャベツ; 一度20秒程度、チンして料理に使うと良いです。

 

(その他野菜)

じゃがいも・赤蕪OR紫大根・九条葱・サラダセット・漬物・麦ご飯セット・椎茸・中蕪・干物などが入ります。

 

2020.2.3(月曜日)曇り、節分、最高温度12度、最低温度2度

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         麦踏みを終えて、一段と緑を増した穀物

今年は、記録的な(この処毎年そう言っておりますが)暖冬のため、野菜の種蒔き時季もかなり早めなければならないようです。
当農園では、定期購入他の特定固定客が全てですから、お送りする野菜のアイテムも一度に重ならないように調整しなければなりません。
その際、農園主が常に考えているのは、その時季時季によって、一つ二つの核になる野菜群を組み立てていきます。

2月・3月は、すでに植え込んであるブロッコリー・キャベツ類・白菜・大根などを主菜として、葱類・蕪類・芽キャベツ・などの添え野菜があり、じゃがいも・人参・さつまいもなどの根菜があり、青梗菜・小松菜・ほうれん草などの葉物野菜があり、サラダセット・レタス系などのサラダ野菜がある。
そこに、セロリ・春菊・ビーツ・葉にんにくなどの珍しい野菜の彩りを添えアクセントを付ける、と言った具合である。
このように野菜群を配していくと、ご家庭では、飽くことなく、いつもむかし野菜を楽しんで頂けることになる。
4~5月の春も、これらの野菜群が主役となっており、2月以降はこれらの野菜を切らさないように数段階で種蒔きをし続けておけば良い。
又、この時季は、晩秋に種を蒔いていた豆のシーズンが到来する。絹莢エンドウ、スナップエンドウ、実エンドウ、空豆と来て6月はインゲン豆へと続きます。

 

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            ある日の農園の昼食風景

時折、農園直売所でのコロッケなどの試食を行います。

この日の試食会は、プレーンコロッケの微変更・大豆コロッケ・セロリコロッケ・極めつけは干し大根のコロッケでした。プレーン以外は、肉なしの野菜コロッケです。

近いうちに皆様へもお届けできると良いですね。

 

(今週の野菜)

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里芋; 土中に埋め込んで越冬させておりました。しっかりと味が乗っている。

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聖護院大根OR大根; 隔週の方のみです。暖かいせいか、大きく太っております。

          煮付け(豚バラ肉や油揚げと)に美味しいです。

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赤蕪; 色鮮やかですね。酢漬け・サラダ・炒め物などにどうぞ。

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小葱; やや太めに育っております。味は濃いです。

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芽キャベツ; スープなど、煮込む場合は、後入れにしてください。

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ほうれん草; 越冬ほうれん草ですので肉厚に育っております。

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春キャベツ; 小さいですが、柔らかく歯切れ良く、甘さが特徴です。

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からし菜の漬物; ご飯が進みます。食べ過ぎにご注意。

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めいた; こちらではそう呼びます。佐伯の河口付近に育ちます。春の珍味です。

     むかしや沢山獲れていたのですが、最近では稀少品です。

 

(その他野菜)

青梗菜・九条葱(隔週のみ)・じゃがいも・蕪・ブレンド小麦粉(隔週のみ)・餅

ブロッコリー・ツァーサイなどが入ります。

 

今週の野菜

2020.1.27(月曜日)終日雨風強し、最高温度11度、最低温度6度

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グループ内に露天原木椎茸の生産者がいます。
彼と出会ったのは、私が由布市で美味しい野菜作りのセミナーを開催した時でした。
その受講生の一人であり、質問を受けた。
「私は、ハウスや施設栽培の原木椎茸は作りたくないんです。あんな実が痩せて味香の薄い椎茸ではなく、露天で、自然条件の中で美味しく育った椎茸を作りたいのです」
「乾燥椎茸にしたら、以前のようにはドンコやコウシンの一級商品もそんな施設栽培の乾燥椎茸とそんなに価格の差がつかず、それが悔しいのです」
私は彼にこう言った。
「乾燥するためには油代が嵩み、そんなに頑張っても利益は出ないでしょ。露天原木椎茸生産の苦労はよくわかりますよ。その高級ドンコを生椎茸として、出しましょう。我々は自然循環農法で生産している同行者です。私がお送りしている消費者達にはきっと理解してもらえますよ。一緒に頑張りましょう」
このようにして、絶対にマーケットでは手に入らない最高級ドンコ椎茸がむかし野菜のお客様達の食卓に今では並んでいる。どこの市場にも出ていない新しい「ドンコ生椎茸商品」の誕生でした。
ついでにもう一つ、彼には庄内産の美味しいもち米を生産してもらい、自宅の竈で蒸した糯米をお餅として製造してもらっている。関東の方にはまる餅は珍しい商品となる。

 

(今週の野菜)

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ほうれん草; 寒に当たり、育ちました。甘さが乗り、柔らかく口の中で溶けてしまいます。根元の部位は特に美味しい。

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ツァーサイ; 濃緑色の色が特徴の中国野菜。炒め物・魚と一緒に煮込むと臭みが消え

       引き立ちます。→隔週の方のみ

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芽キャベツ; 今年は成長が良く、粒も揃っております。今が旬ですので、しばらく

       続きます。チンしてパスタ・炒め物・スープの具材(後入れです)に。

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青梗菜; 鍋・すき焼き・炒め物など用途は広い。ぐたぐたに煮込んで

     も、さっと火を通し、食感を楽しんでも美味しいです。

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ブロッコリー; 越冬したブロッコリーは甘みが強く、柔らかい。隔週のみ

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天原木どんこ生椎茸; 檜の葉っぱは防虫・酸化防止になります。

            是非、直火コンロで焼いて下さい。今から2月中旬が旬です

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中蕪; サラダ的でも、煮込んでも良い。葉っぱは塩揉みにして2~3晩、

    寝かし、刻んでご飯のお供に。

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赤蕪; 色鮮やかでしょう。自然の作り出した色合いに勝るものはありません。

    酢漬け・焼野菜にして下さい。

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大根の甘酢漬け; 冬定番の漬物。わずかに発酵しております。

(その他野菜)

じゃがいも(大きいです)・九条葱・大根・ブレンド

餅・黄な粉・小松菜→隔週の方のみ

 

※来週は干物(メイタ;やや癖はあるものの、この時季の稀少珍味です)

 麦ご飯セットが入ります。



       

 

今週の野菜

2020.1.20(月曜日)曇り、最高温度12度、最低温度3度

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  日曜日開催の農園マルシェにて、子供達がお手伝い、暖かい麦茶をどうぞ!

 

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毎週水・日の開催している農園直販。どう言うわけか、水曜日は野菜がメインでお買い上げ頂くのに、日曜日はケーキ・お菓子類の方が出て行く。

 

「ゲノム編集解禁」・・・遺伝子をカットして別の作物を作り出すこと。

消費者はこのことが何を意味しているのか、多くの方は知らない。

特に問題となるのは、ゲノム編集によって生産される小麦・大豆・とうもろこしなどである。遺伝子組み換えの穀類は、より強力な除草剤を使用しても枯れない穀類の種子のことである。

皆様はこれがはアメリカのことだから、日本には関係が無いと思っておられるのかもしれない。
危険な農薬(除草剤)を吸い込んだ小麦や大豆を飼料として家畜が食べています。

それを餌とした牛・豚・鶏肉が日本の食卓に出ているのです。

さらには、お菓子などの加工品として市場に出回っているかもしれません。


2019.9月、国はゲノム編集の野菜や穀類を解禁した。
ゲノム編集が遺伝子組み換えと異なるところは、遺伝子の一部をカットし、突然変異を起こしたかのように新種の農産物ができる。農薬に強い新たな遺伝子を組み込むことでは無いとの説明をしている。どこがそんなに違うのか今一、判明しない。
もし、そのカットされた遺伝子が人体に有益な遺伝子であったなら、また、新たなアレルギーを引き起こすことに繋がるかもしれない。
聞こえは良いが、遺伝子組み換え穀類を日本で販売することを許すことに繋がる。メディアもこのことを正確には伝えようとしていない。むしろ避けているような感すら漂う。
アメリカの大統領に車等の輸出を容認してもらう代わりに、日本の農業を攻めても良いとしたことであり、国を挙げて、メディアも黙認し、国民の健康をまもろうとする気概は無い。一党独裁状態にした国民の責任であり、韓国とあるいは、米国と何処が違うのか、そのリスクは全て国民に掛かって来る。

人はモルモットでは無い。そのことが知らない国民が多いことが何より悲しい。

 

(今週の野菜)

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紫大根

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大根

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新じゃがいも; 秋作です。今更、新じゃがも無いのですが、男爵(出島)です。

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芽キャベツ; スープ・パスタ・炒め物・サラダなどに適しております。

       唯、煮込む場合は、後入れにしてください。長時間煮込むとカンラン

       臭さが美味しさを阻害します。

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冬瓜; かなり長期間常温保管しました。美味しくなっているはずです。

    料理に特別な工夫は要りません。煮込み料理に使いますが、要は、出汁を

    吸い込む野菜ですので、気軽にお使い下さい。

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ブロッコリー;ようやく出来ました。これから断続的に出荷できると思います。

       これも余り強く湯がかないで下さい。

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とうがらし; じっくりと天日で乾燥させております。

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ツァーサイ; 中国菜です。炒め物・煮魚の付け合わせに合います。

       葉緑素がいっぱい。

 

(その他野菜)

小松菜・青梗菜・ほうれん草・椎茸・菜の花・九条葱・セロリ・サラダ蕪・餅・黄な粉・干物などが入ります。


 

2020.1.13(月曜日)晴れ、最高温度12度、最低温度5度

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           玉葱畑の除草作業風景(7番の圃場)

今年も玉葱畑の除草作業が始まった。数万本の玉葱を植えており、5・7・8番

の圃場に分散している。

当農園の特徴として、草対策・保温対応の黒マルチはしない。

畑の表面がビニールによって覆われていると、科学的には呼吸はしているのだが、太陽

・風・雨・寒暖差など、自然との遣り取りを遮断する。黒マルチで残されるのは、膨大な産業廃棄物(ビニール)の山。そのため、必ず除草作業が必要となる。特に葱系は草に負けてしまいやすいからです。スタッフ数人で手分けして作業終了後、必ず毎日夕方1~2時間は草取りをすることにしている。

 

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年の暮れに撒いた麦が一斉に発芽している。グループ全体で約1ヘクタールほどの栽培面積となる。1月下旬頃から、麦踏みが始まる。裸麦・小麦・古代麦の三種です。

 

(今週の野菜)

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ほうれん草; 寒気に当たりしっかりと成長しております。甘みを内包しており、肉厚

       に育っております。根っこの部位が特に美味しい。

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味美菜・小松菜; 今年は暖かいため、ビニールトンネルをせず、寒気に晒し育てた

         ため、旨みも充分に出ております。

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ミニ白菜; しっかりと巻いております。大根・九条葱も一緒に入れておりますので、

      鍋・すき焼きなどに使ってください。味美菜も一緒に添えて。

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芽キャベツ; 甘さが乗っており、煮込み(スープ等)にお使い下さい。但し、あらかじめ湯がいて置き、煮込み料理が完成する直前に投入して下さい。食感も美味しさの一つです。パスタ・サラダ料理にも使えます。

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水菜; 今回は単体での出荷です。鍋・炒め物などにお使い下さい。シャキシャキ感も

    味の一つですので、余り長く火に掛けないようにして召し上がって下さい。

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生椎茸; 最高級のどんこです。肉厚・ジューシー。表側から焼き裏側は焼かない。

     そうすると、美味しさが際立ちます。

 

※露天原木生椎茸

椎茸は、菌床・ハウス(原木)・露天(原木)と主に三種類の栽培方法があります。

菌床はおが屑で育てます。ハウス栽培は、人工的に水と温度を加え、太らせます。

天原木椎茸は自然のままに育つため、収量は減りますが、味香りに富み・肉厚になり

椎茸の中では最高級品です。特に出始めの頃の椎茸が「どんこ」若しくは「こうしん」

と言って珍重されております。ご賞味あれ!

 

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南瓜; 今回は、毎週配送の方のみです。これは秋南瓜と言って、じっくりと育つた

    め、特別に旨みがあります。

 

(その他野菜)

九条葱・大根・サラダ蕪・紫大根・じゃがいも・セロリ・味噌・さつまいもなどが入ります。

月一配送の方には、餅・黄な粉・干物などが入ります。

 

 

今週の野菜

2020.1.6(月曜日)曇り、最高温度12度、最低温度2度

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        昨年の暮れ、種蒔きをしていた麦が一斉に発芽した

 

生命の息吹を感じる瞬間です。

今年初めての発送です。今年もよろしくお願い致します。

スタッフ一同、9日間のお休みを頂き、皆様にはご迷惑をお掛け致しました。生き物を扱っているため、中々纏まった休みを取ることが出来ず、一年に一回の長期休暇です。

最も農園主は苗の水遣り、育苗ハウスの開け閉めなどがあり、元旦だけのお休みでした

 

(農園お任せ発送について)

17年前、佐藤自然農園を開いて以来、続けている「農園お任せ野菜」と言う配送方式を採っております。

皆様が当農園及びむかし野菜の邑をご選択頂いた経緯を今一度振り返ってみます。


除草剤・添加物・ホルモン剤などの化学物質に塗れた日本の現在の「食」環境に、気づき、不安を感じ始めた消費者は、より健全な「食」を求めて、全国生協などから食料品を購おうと考え始める。
そうした消費者の中には、届けられる農産物、特に(有機)野菜について、違和感を抱く方もおられる。
その違和感は、健全だと信じていた有機野菜が揃いすぎており余りにもきれいであったり、味香りも乏しく筋っぽく美味しくないと感じたり、畜糞の臭いを感じたりなど、様々です。
そのような消費者は、ネットで探したり、口コミで紹介され、生産農園から直接農産物を買い求めてみようとする。

 

農園直取引の場合、生産者側から見ると、下記の課題が出ます。
○生産者はスーパー(有機野菜専門流通店も含む)などとは異なり、消費者の要望するアイテムだけを揃えるというわけにはいかないし、一農園でそれだけ、多種類の野菜を育てることも出来ない。
有機及び自然栽培の場合、露地栽培が基本となり、季節に沿った旬菜しかなく、気候変動も激しく、一年間を通して安定した生産が難しく、農園出来合の野菜しか揃えられない。
○健全な野菜を求めている消費者に対して、農業者も自分が納得できない野菜を、種類を揃えるために他から取り寄せてお送りする事はしたくない。そこが流通業者との違いです。

こうして佐藤自然農園は、「むかし野菜の邑」グループを結成し、農法・出荷基準を揃え、年間百種類以上の野菜・果菜類・穀類などの生産を行い、「お任せ野菜の配送」と言う事になっていきました。

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このお任せ野菜の配送には、消費者側にとっても、幾つかの課題が出てきます。
○自分が好まない野菜も入るし、経験したことの無い野菜では調理の仕方も分からない。生産者お任せの野菜が届いても料理のレパートリーの少ない、あるいは、共働きの家庭にとっては恐怖感すらある。
○今までは、今晩の献立を考えて、その都度、野菜等の食材をスーパーにて買い求める習慣が染みついている。一方的に送られてくる野菜を使って料理を組み立てる考え方に慣れていかねばならない。
これはレストランではさらに深刻で、素材を活かすことに慣れていないシェフを悩ませる事にもなる。
○一種類の大量の野菜が届いても困るし、家族構成・食習慣の異なるご家庭に、全員一律的な量を届けられても困る。

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この農園で育った子供達は、小さいときから雑菌の中で育ちました。そのため、少々の菌ではへこたれません。良性・悪性も含めて腸内に雑多な細菌が棲んでいるのでしょう。学校で嘔吐下痢などの症状が出ても、

うちの子供達は掛からないのです。健全な食生活をしておれば、腸内細菌が守ってくれますね。

 

そこで、農園では、毎週「今週の野菜」ブログをホームページ上に掲載し、野菜・穀類などの調理方法などの紹介、年に1~2回、全員のお客様へ、野菜の量・品目の確認・調整なども定期的にインタビューを行いながら、個々のお客様の要望にできうる限り答えようとしている。
一品目の量は食べきれるだけの少量にし、品目数も13~15品目と多種類にし、毎週幾つかの野菜は変更していく。根物・根菜・葉物・果菜・サラダ系のバランスを図り、彩りも考え、楽しい野菜メニューとした。そのためには、定番野菜と特殊野菜も適度に混ぜながら、数段階での種蒔きを行いながら、野菜が途切れることのないような栽培方式を確立していきました。

その結果、当初は、送られてくる野菜の量と種類の多さに困惑している方もいたが、次第に、送られてくる野菜に合わせて一週間の献立の組み立てが上手に成り、今までの様に無駄な買い物をして、冷蔵庫で野菜をダメにして行くことも少なくなる。さらに、スーパーへは一週間に一度だけ行けば済むようになり、無駄な買い物を控えるようになってくると言った利点も出てきます。
野菜が美味しいということは、素材を活かした調理方法と味付けを行うようになり、何より、食卓が楽しくなり、家族の会話が進むことに繋がっていく。自然野菜を食べ続けることによって、体は自然治癒能力を取り戻し、家族が健康になっていく。
(そのようなメールが届くことが、スタッフには励みになっております)

 

(今週の野菜)

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キャベツ; 初めて農園のキャベツを食べた方から、甘くて歯切れの良い食感に感動して頂きました 。生食に近い食べ方の場合は、乱切りが良いでしょう。

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一本葱; 下仁田葱と九条葱の掛け合わせです。葉先まで美味しい。随分と太く育ちました。豚と挟んで、串焼きにすると美味しいです。

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紫大根; 摺り下ろして薬味にする。櫛形にカットし焼く、炒める。やや薄くスライスして、しゃぶしゃぶ鍋でも良いと思います。

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青梗菜; すき焼き・鍋に合います。勿論スープにも。隔週の方は小松菜も入ります。

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中蕪; 焼く・炒める・スープなど。葉っぱは塩漬けにして2~3晩置き、軽く水洗いして一夜漬けの漬物に。大きく育ちました。甘み・旨みがあり、美味しいです。

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芽キャベツ; スープに最適ですが、一度、湯がいてスープが完成に近づいた際に、

       入れてください。最初から煮込むとカンラン臭さが出ます。何より

       食感を大切にする野菜です。

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菜の花; 所謂菜の花ではありません。軽く湯がき、お浸し・付け合わせ・サラダに。

 

(その他野菜)

サンチュ・大根・じゃがいも・人参・椎茸(露天原木)・味噌・漬物・サラダセット・

などが入ります。

今週の野菜

2019.12.23(月)晴れ、最高温度14度、最低温度4度

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今年、春頃から始めたささやかな農園マルシェの商品棚も、菓子類・コロッケなどが加わり、随分と賑やかになってきました。
女性陣の商品作りの奮闘と男性陣のビラ配りなどにより、徐々に周辺のお客様にも知られるようになってきており、マルシェに訪れて頂くお客様も新規客50%、お馴染み様50%と半ばするようになってきた。
水曜日は近在の方が多く常連さんで支えられ野菜中心に売れており、日曜日は新規客が多く、比較的遠方の方も混じり、加工品中心に売れている。
野菜饅頭は今では農園の定番商品として定着しており、ケーキ類は完売状態、コロッケは10ケ・20ケと注文が入り、お客様もそれが目当てで訪れてくれる方もいるほどになっている。
農園主としては、喜んで良いのか、憂えて良いのか・・・うちは野菜屋さんなのにと、複雑な心境ではあるのですが・・・

 

来年にはこの評判のコロッケを定期購入のお客様へお送りしようと考えております。

その際は、オーダー方式も含めてどのように定期購入へ組み込んでいくのか、考えております。

 

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ようやく、芽キャベツが育ってきました。来年早々には皆様の元へお届けできると思います。

一年間、ありがとうございました。毎週あるいは、隔週にお任せで送られてくる沢山の野菜達を慈しんで頂き皆様には本当に感謝しております。

来年は加工品の改良を重ね、より楽しんで頂けるように頑張っていきます。

どうか良い年をお迎えください。

 

(今週の野菜)

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紅芯大根; 焼き野菜が美味しいのですが、先日、鍋に昆布を敷いて、豚肉と野菜

しゃぶしゃぶをしました。その中にやや薄めに切って入れましたが、美味しかったです

 

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聖護院大根; この時季、やや苦みのある聖護院は深みのある味になっております。

あっさりと食べたい方は、揚げと一緒に煮込む。こってり味が食べたい方は、豚肉

(三枚肉)と一緒に煮込む。

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大根; 隔週の方のみ、両方が入ります。

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カボス; 鍋の時季ですね。お届けするのを忘れておりました。果汁はしっかりと出ます。

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白菜; 使い切りのミニタイプです。柔らかいです。

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キャベツ; 白菜かキャベツのいずれかが入ります。

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サラダ蕪; うちの長女の子供達がこの塩漬けを出したら。「うん!これだけでご飯が食べれる」と大絶賛だったようです。

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セロリ; 外側の葉っぱを数枚掻いて出荷しております。

セロリは下味付けには欠かせないアイテムです。皆様はもう慣れましたか。

葉っぱまで細かく刻んでニンニク・玉葱などと一緒に炒めると、香味野菜は油を介する事によって旨みに変化していきます。

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人参; 金時(和人参)と洋人参です。葉っぱも香味野菜ですよ。

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さつまいも; 充分に追熟しており、自然な甘さが出ております。

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生姜; 炒める際は細かく刻みますが、生食の場合は薄くスライスして食べてください

隔週配送の方のみです。鍋の薬味としても美味しいです。

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紫大根; 紅芯大根と美味しさは双璧です。毎週配送の方のみです。

 

(その他野菜)

九条葱・じゃがいも・葉野菜・蒸し大豆・干物・お餅・黄な粉などが入ります。